本日の東京新聞朝刊に、今年の8〜11月のサンマの水揚げ量が、統計の残る1969年以降で最低だったとの報道があった。
サンマは寒海魚(寒海性魚類)にあたり、主に東北地方の以北で水揚げされる。記事でも北海道根室の花咲港、岩手県の大船渡港、宮城県の気仙沼港などの北海道や東北地方の港が挙げられてる。
不漁の原因に中国などの外国船による漁獲量増加に伴う資源量の減少が指摘されている。国際連合条約によって沿岸国には約370kmの排他的経済水域が設けられている。しかし、これはあくまで水域内の水産・鉱物資源の排他的権利を保証するものであって、どこの国の船が通過しても構わない。そこで日本近海で違法操業を行う外国漁船と海上保安庁のいたちごっこが繰り返されている。
あえて今学期の授業の中で、国家の主権の定義に遡って領海と排他的経済水域の違いについて扱いました。北朝鮮のミサイルが日本の排他的経済水域内に着弾することよりも、日本の沿岸での海産物をしっかりと保護することの方がよほど重要である。
日本は海に囲まれた国にも関わらず海産物輸入国となっている。しかし、TPPが実効した今後は、養殖技術と海産物の輸出に力を入れていくことが重要だと考える。
皆さんはどのように考えるでしょう。