月別アーカイブ: 2014年8月

「ホームレス襲撃 見過ごしてはならない」

本日の東京新聞朝刊のコラムに、「ホームレス襲撃」について、注意を換気する社説が掲載されていた。
「平和」や「民主主義」をお題目にした海外の戦争に加担する前に、国内で生活をする住民の安全を優先させる社会でありたいと心から思う。
野宿者に対する差別の根底には、自分と同じではない者を排除しようとする社会不安や孤独が背景にある。そして、そうした不安や不満の蓄積が大日本帝国を盲目的に賛美する戦争に繋がっていったという経緯も合わせて確認しておきたい。

 ホームレスへの襲撃は弱者を標的にした卑劣な暴力だ。その数の多い東京では約四割の野宿者が襲われた経験を持つ。痛み、屈辱はだれも同じはずだ。警察や行政当局は対策に動くべきだ。
 東京・上野公園の周辺で暮らしていた六十代の男性がこの夏、自ら命を絶った。二年前からこの男性に炊き出しを続けていたボランティアの石崎克雄さん(67)は、男性が亡くなる前日に知らない若者に金属バットで殴られ、頭から血を流しているのを見た。男性はこの半年間に何度か通行人に殴られたり、自転車を投げつけられていた。「疲れた」と話した翌朝、駅前で亡くなった。悲しすぎる。石崎さんは一度暴行の現場を目撃したが、犯人は逃げてしまった。男性を死に追い詰めたことを悔やんでいる。
 都内では一九九五年以降、野宿をしているというだけで襲われ、少なくとも十人が犠牲になった。二〇〇五年には墨田区で高校生に暴行され死亡する事件も起きた。無抵抗な人を襲う、理不尽な暴力は今もやんでいない。
 民間支援団体の調べでは、東京都内の駅や公園などで寝泊まりする野宿者の四割が暴力を振るわれた経験を持つ。台東や新宿など十数カ所で暮らす約三百五十人から聞き取った貴重なデータである。集団で石を投げられる。鉄パイプで殴られる。花火を打ち込まれる。暴行された後に「死ね」と言われた人もいる。
 見過ごせない犯罪だ。警察は団体の問題提起を受け止め、刑事事件として捜査すべきだ。行政も野宿者が危険に遭わないよう、生活再建や支援にもっと動くべきだ。加害者には若者や子どもが目立つという。ホームレスなら襲ってもいい。社会から追いだしていい。そんな心があるなら間違いだ。一方的に襲われて、どんなに怖いか。悔しいか。わが身に引き寄せて考えたい。
 墨田区で小中学生が野宿者について学び始めている。地元の支援団体の協力で、野宿者を教室に招いて境遇を語ってもらったりしている。自分と異なる立場の人を知り、子どもは一歩ずつ偏見や差別を乗り越えていくのではないか。
 加害者もまた、社会のどこかで傷つけられ、つまはじきにされている人たちかもしれない。地域の人々の無関心が弱者排除の連鎖を生みやすい。もう目をつぶるのはやめたい。

『地震・プレート・陸と海』

深尾良夫『地震・プレート・陸と海- 地学入門』(岩波ジュニア新書 1985)を読む。
先日、大鹿村にある中央構造線博物館で、学芸員の方から断層について説明を聞いたばかりなので、考察を深めたいと思い手にとってみた。
素晴らしい良書に出会うことができた。陸と海の違いという「あれ?」という視点から地球の構造を説明し、地球全体の大陸プレートの動きから海や陸の形成を明らかにし、造山運動の力と火山や地震の関係について丁寧に解説している。「ジュニア新書」であるが、地球科学の入門書として大人も十二分に楽しめる内容となっている。読みながら久しぶりに、ゾクゾク、ワクワクするような好奇心を感じた。
以下の内容紹介そのままの内容である。やはり、地球はおもしろい。これまで読んできた本の中のベスト10に入る本となるであろう。

「陸と海はどうちがう?」「地球のふくらんでいるところが陸で、へこんでいるところが海」この答えは正しいのだろうか。大規模なプレート運動によって、海が拡がり、地震・火山・褶曲などの地震活動が起こっている。そのダイナミックなメカニズムを、分かりやすく解説。調べれば調べるほど地球は面白い。

『大鹿村騒動記』

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地上波で放映された、阪本順治監督、原田芳雄主演『大鹿村騒動記』(東映 2011)を観た。
ちょうど一昨日、舞台となった長野県大鹿村を北端の分杭峠から南端の仏像峠まで縦断したばかりだったので、親しみを感じながら鑑賞した。
大鹿村で江戸時代から300年続く庶民歌舞伎を題材としながら、群像劇風に大鹿村で暮らす人々の暖かい交流が描かれる。
20年近い断絶があっても、同じ村出身の人だからと受け入れてしまう村の寛大さと同時に、20年近い時間が流れても恨みや辛みを忘れることはない田舎の怖さも感じる映画であった。美しい風景も、ハラハラするようなストーリー展開もなく、ただひたすら役者の演技に頼る演出が印象に残った。

CX-5試乗

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本日は、MAZDAの販売店でクリーンディーゼルエンジン搭載のCX-5というカッコイイ車に試乗してきた。
ネットや雑誌で小型クリーンディーゼルの乗り心地が良いという情報があったので、

折角なので、長瀞まで足を延ばしてみた。しかし、本日は生憎長瀞の祭りの日に当たっており、行きも帰りも渋滞に巻き込まれてしまった。
7時に返却だったので、4時に長瀞の自然の博物館を出てからは時間との勝負になってしまい、レジャーというよりもレースに近い行程であった。
余計に疲れが出てしまった。。。

My Podcast Channel

昨日、一昨日と秩父、下仁田、大鹿村と延々とハンドルを握り続けている間、スマホのメモリーにたまっていたPodcastをまとめて聞いた。
それぞれ3〜4話くらいたまっており、たっぷり十時間以上、目眩く信州の景色と合わせて楽しんだ。

東浩紀氏の「ゲンロンカフェ完全ガイド」は、彼が主催するトークイベントスペース「ゲンロンカフェ」とネット放送の「ゲンロン完全中継チャンネル」の宣伝番組である。東氏が休憩なしの3時間ぶっ続けで、イベントの告知を続けるといういささか常軌を逸した内容で、運転で疲れている頭がすっかりと打ちのめされてしまった。

□ゲンロンカフェ|東浩紀プロデュース!文系と理系が融合する新型イベントスペース&カフェ、東京・五反田で営業中!

「ラジオ版 学問ノススメ Special Edition」は、ラジオパーソナリティの蒲田健氏が、各界の先生をお呼びして、著書や仕事について丁寧に掘り下げていくという良質の対談番組である。蒲田氏の低い声が40歳を過ぎたおじさんの耳には心地よく伝わってくる。

「週刊 日経トレンディ」は、雑誌「日経トレンディ」の特集記事の内容がコンパクトに30分という枠にまとめられている。実際の雑誌の編集をしている人が話しているので、取材の裏話まで聞くことができ、わざわざ雑誌を買って読もうという気持ちまで

「伊藤洋一のRound Up WORLD NOW!」は、経済評論家で三井住友トラスト基礎研究所主席研究員を務める伊藤氏が、かなり大胆に外国情勢や国内時勢を斬る番組である。レアメタルを扱う会社がスポンサーとなっているので、中国政治に関するニュースが多いのだろうか。

「深夜の使える情報マガジン 渋谷和宏・ヒント」は、ジャーナリストの渋谷和宏が、新聞やテレビ番組ではなかなか聞けないような事件やニュースの裏側を分かりやすく解説している。

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