『大鹿村騒動記』

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地上波で放映された、阪本順治監督、原田芳雄主演『大鹿村騒動記』(東映 2011)を観た。
ちょうど一昨日、舞台となった長野県大鹿村を北端の分杭峠から南端の仏像峠まで縦断したばかりだったので、親しみを感じながら鑑賞した。
大鹿村で江戸時代から300年続く庶民歌舞伎を題材としながら、群像劇風に大鹿村で暮らす人々の暖かい交流が描かれる。
20年近い断絶があっても、同じ村出身の人だからと受け入れてしまう村の寛大さと同時に、20年近い時間が流れても恨みや辛みを忘れることはない田舎の怖さも感じる映画であった。美しい風景も、ハラハラするようなストーリー展開もなく、ただひたすら役者の演技に頼る演出が印象に残った。

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