月別アーカイブ: 2014年3月

教科書の山

2014-03-28 21.13.25

創価大学から10科目24単位分の教科書一式が送られてきた。
胸の中で、やっと勉強が始められるという期待感とやれやれ来てしまったかという負担感が入り混じっている。
10年前に受講した日本社会事業大学社会福祉士養成課程の時よりは内容的にも気持ち的にも楽である。しかし、受講開始した当時は子どももいなかったし、30代前半だったので一番頭も冴えていた頃だったと思う。それから10年経ってみて、読書に対する集中力は大きく落ち込んでいる。何とかこの1年間で脳力の下方ベクトルを緩和していきたい。勉強の中身以上に、勉強することで頭を使うこと、また勉強する気持ちや習慣の涵養を目的としたい。

『スーパー戦隊大図鑑』

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ここ2・3ヶ月、真ん中と下の子が家で、『スーパー戦隊大図鑑』(ポプラ社 2013)にハマっている。
「ゴレンジャー」から先日放映が終了した「キョウリュウジャー」までの37の戦隊が全て網羅されている図鑑である。合計で200人以上のスーパー戦隊と、それぞれの戦隊が使う変身グッズや武器、乗り物、大型ロボが見開き2ページから6ページで紹介されている。
真ん中の来月5歳になる長男は、表紙のバラバラに並べられた戦隊の写真を見ただけで、全て名前をそらで言えるようになった。親バカであるが我が子ながら天才ではないかと思う程熱中して覚えている。トミカの時もそうであったが、男の子の好きなものに対する集中力にはビックリするほど感心してしまう。この能力を他に生かせれば大成するはずなのだが、スーパー戦隊以外のものに対する興味は皆無である。
真ん中の子は「ゴレンジャー」が大好きで、特に「あかレッド」が好みだという。下の子は「カーレンジャー」がお気に入りなのだが、一体「カーレンジャー」の何が彼の琴線に引っかかったのだろうか。

先日、歯医者の診察台で時間を持て余していたら、サッカーダイジェストという雑誌を手渡された。ページを開くと各チームのメンバーの紹介や戦力、戦術が載っていたのだが、『スーパー戦隊大図鑑』とそっくりであった。幼児向けの戦隊図鑑の方がスポーツ雑誌の体裁を真似したのか、スポーツ雑誌の方が戦隊図鑑を真似したのか分からないが、男の子の独特な興味関心の矛先のありように面白さを感じる。

エレクトーンの発表会

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春日部文化会館へ、娘のエレクトーンの発表会に出かけた。真ん中は幼稚園に預けて、下の子を連れて行ったのだが、下の子は始まる前から飽きてしまったようだ。発表の順番が回ってくるまで、隣の西武デパートで時間を潰した。下の子は仮面ライダーやウルトラマンの人形で遊ぶのが大好きである。おもちゃ売り場でもバルタン星人やカネゴン、エレキングのソフビを丹念に物色していた。ウルトラマンの人形が3つ入って1000円のお得なパッケージを買ったら大満足であった。
当初の目的のエレクトーンの方であるが、娘のグループの発表だけ聴いて、下の子がぐずりだす前にと5分で退席し帰宅の途についた。

『ローマ帝国』

青柳正規『ローマ帝国』(岩波ジュニア新書 2004)を20ページほど読む。
昨日『タリバン』を読んで、世界史の知識がまるで抜けている頭の悪さを実感し、とりあえず「ローマ」の歴史でも学び直そうかと手に取ってみた。しかし、「ジュニア新書」とは名ばかりであり、西洋史を専攻している大学生が読むような「分かりやすい専門書」レベルの内容であった。
昨日のアフガニスタンを巡る戦争は、宗教に不寛容な社会主義国の旧ソ連(ロシア)と、宗教による政治を理念とするイスラム原理主義の対立が要因となっていた。ローマは4世紀初頭に大きな混乱期を迎えるが、コンスタンティヌス帝が324年にキリスト教を容認してから以後150年も国家が存続している。時代は大きく異なるが、宗教と国家を考えるよい材料である。
今回は、投げ出してしまったが、今年は東洋史、西洋史のレポートの中で、国家と宗教、言語、文化の関係について、少し考察を深めていきたい。

『タリバン』

田中宇『タリバン』(光文社新書 2001)を読む。
昨夜観た映画『ローン・サバイバー』でのアフガニスタン紛争を理解したいと思い手に取ってみた。
日本人には分かりにくい急進的なイスラム原理主義を、明治維新での攘夷運動との類似に触れながら解説を加えるなど、ムガル帝国のインド支配やオスマントルコ崩壊後のイギリス外交など世界史に遡って、アフガニスタンを巡る政治や外交について分かりやすく説明されている。特に、ソ連侵攻後から現在に至るまでの隣国パキスタンとの関係——難民キャンプの実態や武器や薬物の密輸の現実——がよくまとめられている。

昨日の映画でも、タリバン側の兵士が地上から肩に掛けたロケットランチャーで空中を飛ぶヘリコプターを撃ち落とすシーンがあったが、米国産の強力な武器で逆に米国の兵士が追い詰められていく現実とその歴史的背景が理解できた。アフガニスタン周辺の国や地形、地理的環境など、地政学的観点から説明されており、地図片手に勉強になる一冊であった。

ちょっと眠いためか、長ったらしく意味の取りにくい文章になってしまいました。。。