明治・大正期の実業家根津嘉一郎によって創設された旧制武蔵高等学校を前身として、1949年に設立された比較的新しい大学である。おしゃれなイメージの東京4大学(学習院、成蹊、成城)の一角を占めている。しかし、ここ最近、学習院が通称「GMARCH」に組み入れられ、成蹊や成城は独自の位置を確保しており、武蔵大学だけ存在感が薄くなりつつある。また似た名前の武蔵野大学が破竹の勢いで拡張路線を突っ走っているせいであろうか。
経済学科、経営学科、金融学科からなる経済学部、英米比較文化学科、ヨーロッパ比較文化学科、日本・東アジア比較文化学科からなる人文学部、そして、社会学科とメディア社会学科からなる社会学部の3学部で構成されている。
付属高校が進学校である場合、大学は狙いのはっきりしない印象になりがちである。武蔵大学は他大学との併願校になりがちであり、また附属高校の受け皿的な経緯もあり、門戸を広くし幅広く教養を修めるという雰囲気が強い。
しかし、入試倍率が5倍近い難関校なのでパンフレットでは徒に資格取得や海外留学、就職支援は謳われていない。「ゼミがない大学生活なんて想像できない」というキャッチコピーが冒頭を飾っている。1年次から履修モデルを設定され、少人数ゼミが置かれている。他大との差別化もあってか、面倒見の良い大学が売りになっている。