日別アーカイブ: 2010年1月30日

パンフレット研究:関東学園大学

関東学院と名前が似ており紛らわしいが、その起源は古く、1924年に設立された関東高等女学校にまで遡る。そして、1946年に日本最初の短期大学である「関東女子専門学校」へと受け継がれ、1976年経済学部と法学部からなる4年制の大学へと発展してきた。2010年から2つの学部を統合し、現代経済コース、金融経済コース、公務員コースからなる経済学科と、経営・会計コース、国際ビジネスコース、スポーツマネジメントコース、ITマネジメントコース、観光ビジネスコースからなる経営学科の1学部2学科8コース制へと移行している。

インターンシップや資格取得、就職支援、特待生・奨学金制度など郊外型大学の一通りのプログラムは用意されているが、強化クラブや瀟洒な校舎など安易な受験生獲得のための改革は行われていない。また、就職内定率は94.7%で、そのうち群馬県での就職が40.6%であり、地元企業での就職の強さが特徴的である。

パンフレット研究:武蔵野学院大学・武蔵野短期大学

国際コミュニケーション学部国際コミュニケーション学科のみの4年制大学と、幼児教育学科のみの短大である。西武新宿線狭山市駅からスクールバスで10分ほどの不便な場所にある。「武蔵」大学の亜流のような「武蔵野」大学なる大学があることは最近認知したのだが、「武蔵野学院」大学なるものまであるとは知らなかった。
歴史は意外に古く、1912年高橋ときによって創設された大橋幼稚園を起源とする。中学高校の開設を経て、1981年短大が開設され、少子化著しい2004年に大学開設、2007年に大学院が開学している。
短大の方は女子に人気の根強い幼児教育なので安泰であろう。しかし、4年制大学の方は、卒業要件124単位のうち、必修はわずか16単位であり、英語やパソコン、海外事情などを適当につまみ食いするだけの理念もへったくれもないカリキュラムである。資格や就職に秀でた戦略があるわけでもない。生徒募集のための宣伝として陸上競技部を創設し箱根駅伝出場を狙っているようだが、おそらくは予選会を突破する前に大学が傾くのが先であろう。