鮎川久雄『40歳からのピアノ入門:3ヵ月でマスターした「コード奏法」講座』(講談社+α新書 2005)を読む。
最近仕事に忙殺され、余計にストレスのたまるピアノの練習から遠ざかっていたので手に取ってみた。子どもが乳児の頃は、親が弾き語りをして童話をたくさん覚えさせたいと思っていたのだが、すっかりご無沙汰である。
新書なので、楽譜が並んだ技術書ではなく、コードの解説も全くない。普通のオジサンであった著者自身のひょんなことからピアノにハマっていった経緯が綴られている。中高年からピアノを始める初心者は、「バイエル」や「ハノン」のような子ども向けのクラシック教本を用いた基礎練習ではなく、知った曲で「コード」を用いてどんどん両手弾きにチャレンジすべきだと指南する。そして、自身の体験から、指の練習やクラシックの二段譜を見ながらの正攻法の練習では続かない、失敗しても人前で、そして即興でコードの変化を付けながら弾く場面を作ることで、「音」を「楽しむ」ことができると述べる。
『40歳からのピアノ入門』
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