まだ古い新聞に目を通している。8月5日付の東京新聞朝刊に『母は枯葉剤を浴びた』(新潮社)の著書で有名な報道写真家中村梧郎氏の記事が掲載されていた。
ベトナム戦争で米軍は北ベトナムに食料を断つために枯葉剤を撒いたのだが、その枯葉剤に含まれていたダイオキシンが土壌から海に流れ出し、その汚染された魚介類を食べた人体に蓄積し、熱病を発症したり、子どもや孫に奇形児が生まれてしまうという事件である。
中村氏の話によると、現在も孫世代において口唇症や足が曲がる奇形、指がくっついたままの合指症などに苦しむ子どもが多数いるということだ。米軍は62年から10年間で9万千キロリットルにも及ぶが、当時のメディアは米軍の加害行為を報じなかったため、ベトナム人が被害を受けたことすら知らない米国人も多い。
中村氏は最後にこう述べる。「ダイオキシンは慢性毒性。微量でも蓄積され、被害が表れるのは何十年後なんです。」
何か文章が変。夏風邪のせいで頭がぼーっとしているせいだろう。