日別アーカイブ: 2007年12月15日

『ミッドナイト・イーグル』

midnighteagle_movie 〈ミッドナイト・イーグル公式ホームページ〉

高嶋哲夫原作・大沢たかお主演『ミッドナイト・イーグル』(松竹 2007)をララガーデンへ観に行った。
一言で感想を述べるならば、壮大なスケールと結末の予想できないテンポのよい場面展開の上で繰り広げられる、つまらない深夜ドラマといった感じだ。
自衛隊と北朝鮮?の工作部隊の銃撃シーンでは、自衛隊一個中隊が壊滅してしまう中、新聞記者は不思議と銃弾がかすりもしない。また、秘密を握る工作員が亡くなるシーンでは、死際に友人の腕に抱かれながら秘密をうわ言のように呟いてガクッと倒れてしまうなど、いかにも20年前の安っぽい刑事ドラマが描かれる。他にも自衛隊の装備の?や内閣危機管理室の?などのシーンで、何度も心の中でツッコミを入れていた。
見終わった後、映画という表現媒体そのものの限界すら感じた。おそらく原作は寒さと吹雪で視界が真っ暗な中で繰り広げられる銃撃戦の恐怖を読者の限りない想像力に委ねるのであろう。その舞台では暗闇の中で、目に見えない相棒と敵に囲まれた不安やしかし、映画では夜の冬山という設定にも関わらず役者にはライトが照らされ、

途中で文章が頭の中がこんがらがってまとまらなくなった。今週はめちゃくちゃ忙しかった。いや、今週「も」忙しかった。明日の日曜日はゆっくりと休みたい。

P.S.
先程、この雑記帳の検索窓で原作者高嶋哲夫氏を検索したところ、6年前に高嶋氏の『塾を学校に』(宝島新書 2000)を読んでいた。教育論から、ノンフィクション、そして今回のようなハードミステリーに至るまで幅広いジャンルをカバーしている多芸な作家である。