赤羽榮一『間宮林蔵:北方地理学の建設者』(清水書院,1974)をパラパラと読む。
間宮林蔵といっても「間宮海峡」の名前しか思いつかないが、茨城県の小貝川のほとりに生まれ、伊能忠敬との出会いやロシア兵との戦いなど色々と知ることができた。著者によると、シーボルト事件で有名なシーボルトは鳴滝塾などを作るなど名医という印象が強いが、手術の際に手が震えるなど、医師としてはアマチュアであったらしい。
日別アーカイブ: 2025年9月14日
『ゲノムハザード』
第15回サントリーミステリー大賞読者賞受賞作、司城志朗『ゲノムハザード』(小学館文庫,2011)を読む。
1998年に刊行された単行本の文庫化である。
風邪でベッドでダウンしていたので、久しぶりにミステリー小説を最後までゆっくりと読んだ。
ダニエルキースの『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせる内容で、一人称である「私」の主体が変わっていく恐怖をモチーフとしている。一冊をじっくりと読み終えた満足感が大きかった。
