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『台湾に生きている「日本」』

片倉佳史『台湾に生きている「日本」』(祥伝社新書,2009)をパラパラと読む。
著者は1969年生まれで早稲田大学教育学部教育学科を卒業されている。卒業後はベネッセコーポレーションに就職され、その後台湾へ移住され、1895年の下関条約から1945年の日本の敗戦まで、日本の統治下にあった台湾を愛し、当時の日本政府が整備したインフラに強い関心を持たれている。旅行ガイド的な内容で、台湾各地に残る日本の建造物や文化財が、北の台北から南の高雄まで網羅的に紹介されている。
50年間の統治時代をいたずらに礼賛することなく、かといって頭ごなしに否定することなく、現在も台湾の生活や文化に息づいているのかという点から評価・解説をしている点は好ましい。