本日の東京新聞夕刊に、マレー半島の先端にあるシンガポールが、天然ガス発電一本化から太陽光発電の導入へ転換を図りつつあるとの記事が掲載されていた。他国のエネルギー事情にまであまり気が回らないが、国土の狭い日本にとっても参考となる事例である。
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「新疆綿 調達見直し10社超」
本日の東京新聞朝刊に、中国西部の新疆ウイグル自治区で生産された「新疆綿」を巡って、日本の10社を超えるアパレル企業が、調達の見直しに動いていると報じられていた。
新疆ウイグル自治区は住民の大半がイスラム教徒であり、言語も文化も中国東部とは大きく異なる。そのため中国政府は漢化政策をゴリ押しし、思想統制を目的とした強制労働やウイグル人を根絶やしするための強制不妊手術などの人権侵害を繰り返している。そうした中国政府のやり口に圧力をかけるため、米国バイデン大統領を中心に、中国に対する経済制裁の動きが広がっている。今回の記事もそうした流れに沿ったものである。
人権弾圧を行う政権に対して、周辺国が協力して経済封鎖をするというのは戦略として間違っていない。ただし、この新疆綿に対する経済制裁は、果たして中国政府に対してメッセージが届くのであろうか。むしろ新疆ウイグル自治区の経済だけが悪化し、中国政府の介入をより招く結果になりはしないかと疑問を感じてしまう。
「カブール根城に中国支援存在感」
「対中にらみ 日米豪印『経済安保』強化」
『日本の地震活動』
総理府地震調査研究推進本部地震調査委員会編『日本の地震活動:被害地震から見た地域別の特徴』(財団法人地震予知総合研究振興会地震調査研究センター 1997)をパラパラと眺める。国土地理院や旧帝大の研究者が名を連ねている研究データ集となっている。
図を順番に見ていけば明らかであるが、太平洋プレート年間7cmほど、東日本が乗っかる北米プレートの下に沈みこんでおり、過去の地層や断層の調査から、東日本大震災級の地震規模と津波は十分に予見可能である。小学校低学年の児童でも分かることである。
ところが、事故当時の東京電力の社長は「想定外」の津波の規模であったと、責任逃れの理屈を口にしている。なぜ、政府の機関や国立大学の教授が時間と予算と施設を使って、丹念にデータをまとめているにも関わらず、日本全国に原発をクリーンエネルギーだと吹聴し作ってきたのかということである。目の前の利益に目が眩む政権や企業を嗜めるための科学ではなかったのか。
紙質も良く、立派な装丁の本を作るのではなく、行動する科学者であってほしい。