『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』

森川嘉一郎『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』(幻冬社,2003)を読む。
1980年代までは白物家電やオーディオ機器の販売が中心だった秋葉原が、1990年代に入るとパソコン中心になり、エヴァンゲリオンがブームとなった1990年代の終わりからオタクの聖地となっていった変遷が丁寧に説明されている。

著者は私と同世代で、早稲田大学大学院で建築学を学ばれており、現在は明治大学の国際日本学部で現代日本文化論を研究されている方である。後半は秋葉原論から離れるが、ラジオ会館の店舗構成の移り変わりやオウム真理教と『幻魔大戦』の関係など、興味あるテーマが多かった。