五木寛之『ユニコーンの旅』(文藝春秋 1971)を読む。
うつ病の少年が作ったユニコーンを題材とした詩に纏わる表題作のほか、1950年代末のタクシー業界を描いた「奇妙な果実」など、自動車をモチーフにした短編4作が収められている。どれも五木氏の若い頃のエネルギーを感じる作品であった。
特に、妻と娘に秘密で深夜に中古の外車でドライブを満喫する中年男性を描いた「夜の世界」という作品で印象に残るシーンがあった。車という閉じられた自己の世界に逃げ込もうとする団地住まいのサラリーマンが、ドライブの途中で世界は変えられると信じる学生活動家に出会う。学生活動家との距離の取り方が面白かった。
疲れているので、意味不明な文章になってしまった。。。。