泉麻人『たのしい社会科旅行』(新潮社 1999)を読む。
ちょうど40歳になった著者が、編集者と同行して小学校の社会の時間に習った「重要」な土地を見学に行くというルポルタージュである。95年から98年にかけて「小説新潮」に不定期に連載された軽めのコラムなので、先日購入した帝国書院の地図を片手にあっさりと読んだ。ウランが算出する岡山の人形峠、明治期の輸出産業を支えた富岡製糸工場、オリーブで有名な小豆島、オリンピックや新幹線と肩を並べた黒部第四ダム、幕末維新の歴史が残る山口の萩、「輪中」で知られる濃尾平野の長島町、雪対策の進んだ上信上越、北海道最東端に位置する根室釧路網走、最後は鉄砲伝来の地種子島の9カ所が紹介されている。プロペラ機のYS11に乗ったり、今は橋が通ってしまったところを船で渡ったり、20年の時の流れを感じる箇所もあり面白かった。
月別アーカイブ: 2014年2月
「大間」差し止め訴訟
本日の東京新聞朝刊に、津軽海峡に面する青森県大間市に建設中の大間原発建設の差し止めを求め、津軽海峡を挟んで半径30km圏内にある北海道函館市が電源開発社(Jパワー)と国に対して訴訟を起こすという特集記事が掲載されていた。
函館市は原発事故の防災重点地域の緊急防護措置区域に位置するにも関わらず、原発建設や稼働の同意手続きに関与できず、工藤函館市長は「再三再四、建設の凍結を求めてきたが、聞き入れられなかった。訴訟を起こすしかない」と憤りの述べている。また、大間原発の国の許可が福島原発事故の前の旧審査基準によって出されていることも問題視し、「原発事故前のいいかげんな審査指針で、(建設)許可が出されている。それに基づいて工事も再開している。そんな許可は無効だ」と述べる。
大間原発は使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合化合物(MOX)燃料を100%使用する世界初のフルMOX原発である。プルトニウムを使用しているということは、一度事故を起こせば半径30kmの市町村のみならず、津軽海峡も全て汚染されるという結果を引き起こす。工藤市長は「津軽海峡は国際海峡で、ほかの地域と比べ、外国のゲリラ船も入りやすい。世界一危ないフルMOXで、世界一テロに弱い原発ができあがることになる」と危機感を募らせている。
小さい自治体の隣接区域をわざわざ探し出し、補助金の色分けなどによって、地域全体で反対の声がまとまらないように分断し、危険な原発を補助金行政に苦しむ地方に押し付ける国と電力会社の狡猾で強引な手法が露となっている。
『グランド・イリュージョン』
【決めるぜ!史上最強のブレイブフィニッシュ!!】
本日は家族を連れて、東京ドームGロッソへ出かけた。キョウリュウジャーに出演している「素顔の戦士」の特別公演【決めるぜ!史上最強のブレイブフィニッシュ!!】を観た。
昨年のGロッソはスーツアクターのみの公演であったが、今回はキング、イアン、のっさん、ソウジ、アミィ、ウッチーの6人が勢揃いした豪華なキャスティングであった。
残念なことに、6人とも土日2日連続で、一日6公演のハードスケジュールだったためか、日曜の最後の公演で少々お疲れ気味であった。
それでも、子どもたちは通路の階段を通るキング、イアン、のっさん、アミィの4人と握手やタッチが出来て満足したようだ。子どもたちはデーボス軍との戦闘シーンに興奮し、親たちは公演の後の素顔の戦士たちの会話のやりとりやアドリブしている姿の方に興奮した。
テレビと実物は違うと巷間言われるが、キングものっさんもテレビよりもほっそりとして格好良かった。