日別アーカイブ: 2013年2月25日

『遺体 明日への10日間』

itai_movie

 上と下の二人をお風呂に入れてから、ララガーデンへ出かけた。
西田敏行主演、君塚良一脚本・監督『遺体 明日への10日間』(2013 ファントム・フィルム)を観た。
平日のレイトショーということもあってか、観客が私を含め3人しかいなかったが、こうした映画を放映してくれる映画館に感謝したい。

東日本大震災がおきてから10日間、岩手県釜石市の廃校になった学校の体育館での遺体安置所の模様が描かれる。死体が次々と運ばれてくるが、祭壇もない、死者への扱いもぞんざいで、脚色はあるものの当時の現場の混乱がリアルに伝わってくる作品であった。

一応お坊さんが来てお経を上げるが

死に対しての「物語」がない日本人にとっては、ただ救いのない残酷な現実を突きつけられる。

遺体安置所で、ご遺体が丁寧にもてなされた後のご家族の表情が何ともいえない。その笑顔に遺体安置所の働く人たちだけでなく、観客の我々も一抹の救いを感じてしまう。

余震のシーンがあると、つい観ているだけで身体が揺れてしまうような錯覚を、まだ感じる。

まだ震災があってから2年経っていない。

観ながら、「物語」化されていないだけ、スクリーンにのみ没頭することができず、自身の当時の立ち振る舞いや現在の生活について考えさせられる時間となった気がする。

津波のCGやガレキシーンが全く出てこないのもよかった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=nkjdyNAkhLY[/youtube]

 

『ここで差がつくメモ術・手帳術』

大勝文仁『ここで差がつくメモ術・手帳術:この59の使い方で「仕事力」が10倍つき「自分の時間」が豊かになる!』(こう書房 2005)を読む。
人生の大目的やビジネスのノルマ達成に向かって、細かいスケジュール管理やセルフマネージメントを強いるような「近代合理主義」を突っ走るような手帳術ではなく、ややトーンを落とし、「気分のいいスケジュール」や「私家版『ミシュラン』」「雑学メモ」「自分史の材料」など、少し立ち止まって手帳と対話することを勧めている。

一つ「なるほど」と思ったメモ活用術があった。
それは、お礼や挨拶のメモや手紙を送る際に、「Many Thanks! 先日はどうもありがとうございます」と現在形のメッセージを添えるというものである。「ありがとうございました」と過去形で感謝の言葉を書くよりも、今後の関係が続く雰囲気が出ると述べる。

確かに「昨日はお世話になりました」よりも、ちょっと文法的にはおかしいが「昨日はお世話になります」と現在形で書いた方が、過去との断絶を感じにくく、現在につながる感じがする。

手帳活用本 農密度スケール
7 フランクリン手帳、熊谷式夢手帳「計画する手帳」〜緻密なスケジュール管理
6 「超」整理手帳〜効率的な時間管理
5 今回の手帳本はこのレベル ToDoリストやポストイットを含めた効率的なビジネス手帳
4 市販の能率手帳、高橋手帳など〜一定のフォームのがありながら、活用法は自由
3 システム手帳〜自由な差し替えが可能
2 アバクリ手帳、ロフトやハンズにあるような手帳〜日付と枠だけ入った手帳
1 ほぼ日手帳、トラベラーズノート 活用法自由自在