中村忠一『実力で見た日本の大学最新格付け:理系2007年版』(エール出版 2006)を読む。
先日読んだ大学格付けの理系版である。文系とは異なり、理系は専門分野が異なると評価しにくいためか、踏み込んだ格付けはなされていない。その中で、金沢工業大学や千葉工業大学は高く評価されていた。
私学助成金なるものは憲法89条に違反しているというのが筆者の持論である。また、「学問の自由」を隠れ蓑にした監査の緩い私学助成金制度が、私学の放漫な無責任経営を招き、引いては学生にそのしわ寄せがきてしまうと警告する。そして、筆者は私学助成金は丸ごと廃止する代わりに、私立大学を全て国公立化するか、徹底した奨学金制度の導入を提言している。
また、私学の医歯薬学系の学費の高さは、憲法26条の平等教育の原理に反すると述べる。
『実力で見た日本の大学最新格付け:理系2007年版』
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