戦前の師範学校と日本で官立唯一であった鉱山専門学校が合併し国立大学に変身した、典型的な「駅弁大学」である。1970年に医学部が設置され、1988年には教育学部が教育文化学部に、鉱山学部が工学資源学部に改組されている。
パンフレットをじっくり読んだのだが、不思議と全く心に残らない。「駅弁大学」+「医学部」の特徴でもあるのか、学部ごとにキャンパスが分断され、医学部独自の教育方針のためか、学部を越えた教養教育体制も取られず、挙げ句の果てには同窓会も学部ごとに設置されている。また、地域性もあるためか、あまり他県から入学する生徒も少なく、閉鎖的な雰囲気が否めない。
「世界に飛躍する医療人」「国際交流に貢献する人材の育成」といったキャッチフレーズが完全に浮いてしまっている。しかし、どの学部学科も5倍近い倍率があり、一定程度のレベルは保っているのであろう。評価は分かれるであろうが、当たり前のことを当たり前にやっている国立大学なのであろう。
パンフレット研究:秋田大学
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