日別アーカイブ: 2013年2月28日

『不機嫌な職場』

高橋克特+河合太介+永田稔+渡部幹『不機嫌な職場:なぜ社員同士で協力できないのか』(講談社現代新書 2008)を読む。
雇用が流動化し、契約社員や派遣社員、外国人など様々な人たちが同じ職場で働くようになった結果、タイトルにあるように、職場の雰囲気がギスギスしたものになった、その原因と対策が分かりやすく論じられている。
論者たちは職場の雰囲気が悪くなる原因として、組織のタコツボ化とインフォーマルな情報共有の低下、仕事へのモチベーションの変化の3点を挙げている。そして、そうした問題を乗り越えた企業としてグーグルとサイバーエージェント、ヨリタ歯科クリニックの3社を取り上げている。
興味深いのが、協力し合える組織を作る方法として、昔ながらの昭和の日本の職場慣行を取り上げている点である。