第5回ポプラ社小説大賞受賞作、齋藤智裕『KAGEROU』(ポプラ社 2010)を読む。
最後はバタバタとした感じであったが、着想が面白く、ちょうど私とほぼ同じ年齢の40歳の自殺志願者の男が物語の主役として登場し、共感できるところも多々ある作品であった。
Wikipideaで調べてみると、作者の齋藤氏は高校時代にサッカー選手として全国大会にレギュラーとして出場し、慶応大学卒業後はモデルや俳優として活躍、そして歌手の絢香と結婚後、作家としてデビューを果たすという眉目秀麗、文武両道な人物である。
作家としての今後の活躍に期待したい。
『KAGEROU』
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