月別アーカイブ: 2010年12月

『野ぶた。をプロデュース』

第41回文藝賞受賞作、白岩玄『野ぶた。をプロデュース』(河出書房新社 2004)を読む。
前半はいかにもテレビドラマの原作のような軽いタッチが気になり読み捨てるような気分で活字を追った。しかし、後半になると、その軽薄さがそのままケータ イで繋がるだけの、踏み込まない傷つかない高校生の人間関係の象徴となり、ぬるい関係にしっぺ返しを食らう主人公の心理が鮮やかに描かれる。読後感のある 作品であった。

『ホット・チック』

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テレビで放映された、ロブ・シュナイダー主演『ホット・チック』(2002 米)を観る。
太古の不思議な力を秘めたイヤリングの力で、女子高生とこそ泥のおやじの体が入れ替わってしまうというコメディである。
谷原章介、塚地武雅主演の『ハンサムスーツ』(2007 日)に似たような展開で、外見が変わってしまうことで逆に内面の素直さが、劇中の登場人物だけでなく、観客にも同時に伝わってくるハートウォーミングな話であった。

『フランティック』

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テレビで放映された、ロマン・ポランスキー監督、ハリソン・フォード主演『フランティック』(1988 米)を観た。
パリを舞台にしたシリアスな大人のサスペンスに仕上がっている。
確か中学高校時代に映画館まで観に行った記憶がある。ちょうど『インディジョーンズ』で主演のハリソン・フォードの名前を知っていたので観に行ったのだろう。見終わった後、インディジョーンズのように、鞭や超人まがいの体力でピンチ危機を気に抜けないハリソンフォードにがっかりしたという話を友人と交わした記憶が残っている。

迷ったら、原点 に帰れ!

「会報少林寺拳法12月号」(財団法人少林寺拳法連盟発行)の中で、新井連盟会長の次の巻頭のコメントが印象に残った。

少林寺拳法は何をする団体なのか? 「人づくりによる国づくり」を目指す団体です。そして少林寺拳法の目指す人づくりとは、①自 己の可能性を信じる生き方ができる人、②主体性を持った生き方ができる人、③他人の幸せを考えて行動できる人、④正義感と勇気と慈悲心を持って行動できる 人、⑤連帯し、協力し合う生き方ができる人をつくること、と考えています。

総論はそのとおりでも、スポーツ少年団、中学校、高校、大学、実業団と、年齢別にその指導法は異なると思われます。それぞれの年齢にとって、どのような目 標設定をしていけばいいのか……。(中略)指導者の皆さんにも自分なりのビジョンを持って、そして根気よく、指導に臨んでもらえれば……。迷ったら、原点 に帰れ!