大正自由教育運動の担い手の一人であった中村春二氏の設立した成蹊小学校を元に、戦後になって設立された大学である。得てして中学校や高等学校が母体となって作られた大学というものは、麻布や武蔵の例に漏れず、内部進学者の意識が低く、大学運営も苦戦を強いられる傾向にある。しかし、その中でも成蹊大学は成功している特異な大学であろう。少人数教育が徹底しており、法学部、経済学部、文学部、理工学部、法科大学院の4学部、5研究科を擁しながらも、一学年の定員が1500人ほどで、一年次から手厚くゼミが開講されている。フジテレビのアナウンサー高島彩さんの出身校でもあり、都会的なイメージとアットホームな学風がうまく一致している。ラクロスの爽やかなイメージが浮かんでくる。
清楚な女子大生の写真を見ていると、私も成蹊大学で学ぶことができたら、学生生活も華があり、卒業後の人生ももう少し違った人生になっていたのではないかと、ふと考えてしまう。
また「学生金庫」なるものがあり、学生の緊急な出費に対して、最大10、000円を無利子で貸し出す制度もあるとのこと。成蹊大学を象徴するような制度である。
話はずれるが、本日埼玉県立杉戸高校で行われた「授業フェア」に参加した。やり手で評判の杉戸高校校長の授業を拝聴したのだが、教壇から「私もこれから大学に入りたい。女子大生と合コンがしてみたい」と生徒に語り掛ける場面が印象的であった。「大学に入りたい」「合コンがしてみたい」というのは学問に対する真摯な気持ち、そして人間に対するつきない興味の表れである。
私もそうしたフレッシュな気持ちを常に持ち続け、そして実行してみたいと改めて感じることができた。