地理」カテゴリーアーカイブ

「アゼルバイジャンと戦闘 アルメニア戒厳令」

本日の東京新聞朝刊に長年の係争地となっているナゴルノカラバフ自治州をめぐり、アゼルバイジャンとアルメニアが大規模な衝突を起こしたとの記事が掲載されていた。
1組の授業では触れましたが、アゼルバイジャンはイスラム教国で、アルメニアはキリスト教国です。アゼルバイジャンは大規模な油田があり、同じイスラム強国のトルコが支援に入っています。一方、アルメニアはソ連邦に加盟していたこともあり、ロシアとの関係が緊密です。
トルコとロシアの代理戦争という側面が強く、この後戦闘が続いても、アゼルバイジャン・アルメニア両国にとって何のメリットももたらさないであろう。

「ロシア、対欧米で軍事演習」

本日の東京新聞朝刊に、ロシアが関係の深い周辺国と合同で、今年最大規模の軍事演習「カフカス2020」を行ったとの記事が掲載されていた。

記事には詳細は書かれていないが、中国、イラン、パキスタン、ミャンマー、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシの7カ国の部隊が参加している。親ロシアのベラルーシはもちろん、中国とイラン、パキスタンあたりは、対米国、対インドということで分かるが、そこにミャンマーが加わっているというのが少し不思議である。また、ナゴルノカラバフを巡って紛争が続いているアルメニア、アゼルバイジャンの両国とも参加しているのも首を傾げてしまう。報道されていない事情があるのだろう。

「極夜が舞台 素粒子追う」

先日、南極に関するプレゼンがあったが、やはり南極は面白い。
極地方はオーロラが見られるなど、地磁気の影響で宇宙からの素粒子(ニュートリノ)が収束する地域となっている。そうした地球の最果ての地で宇宙の研究が行われている。
また、南極は白夜と極夜しかなく、日の出と日の入りが年に1度しかない。また、極高圧帯に属するため、ほとんど降雪がないのも特徴である。

 

「対キューバ制裁 トランプ氏強化」

本日の東京新聞朝刊に、米トランプ政権が、フロリダ半島から200kmほど南に浮かぶキューバへの経済的制裁を強化したとの記事が掲載されていた。
キューバは1959年にキューバ革命が起こり、中南米最初の社会主義国となった国である。1962年には旧ソ連のミサイル持ち込みによるキューバ危機が発生し、米国の目と鼻の先でソ連と米国の衝突騒ぎとなり、あわや第3次世界大戦かという事態まで発展している。

前オバマ米大統領の時に、キューバとの関係が修復し、今後ますます交流が拡大していくとの期待が流れたが、トランプ大統領になってからそうした雪解けムードも風前の灯となっている。今回の制裁は、大統領選挙を前に更に強硬な姿勢をアピールする狙いがあるのだが、如何なものかと思う。現在のキューバとロシアは関係も深くはないので、米国が政治的・経済的にキューバを敬遠する理由はない。トランプ大統領の益荒男ぶりのアピールのために、振り回される中南米諸国はたまらないであろう。

米国にとって、中米諸国は米国の裏庭といった感覚が続いてるようだが、いつチャイナマネーが進出してくるか分からない。21世紀のキューバ危機は近いかもしれない。

「さまよえるロヒンギャ 上」

本日の東京新聞朝刊の連載記事より。
昨日と本日の地理の授業の中で、中国習近平体制の「一帯一路」経済圏構想に組み入れられたミャンマー情勢について触れました。時間の関係でロヒンギャ問題について語る時間がなかったので、新聞記事を読んでほしいと思います。中国が沿岸部を開発していくにあたって、生活する場所を追われたのが、ロヒンギャの方々です。国や大手の資本による開発の前では、少数民族の人権問題など消し飛んでしまう実例だと思います。記事ではロヒンギャ問題の実態が報告されていますが、その背景を読み取っていくことが大切です。