樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書 2004)を読む。
小論文指導で著名な樋口氏が小論文の書き方を応用し、相手から信頼を得られる話し方を指南している。スポーツ新聞レベルの知識をさも自分の意見のように話したり、相手の会話を低レベルで理解する者を、筆者は会話の表層しか捉えていないと述べる。
また返す刀で、道徳的な説教をしたり、差別意識を口に出したりと物事をすべて断面的に捉えようとする者に対しては、現実を見ていないと断じる。話し方というよりも、現実の問題の捉え方という観点で提起されており、小論文の副読本として読む方がいいだろう。
投稿者「heavysnow」のアーカイブ
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ムシキング
『歴史とは何か』
岡田英弘『歴史とは何か』(文春新書 2001)を読む。
なかなか刺激的な内容であった。著書は歴史認識の基礎となっている「国民国家」なる概念自体が18世紀以降に新たに作られたものでしかなく、「国家」とか「国民」という枠組みを使って18世紀以前の歴史を叙述することは全くの時代錯誤だと断定する。
『古事記』は江戸時代に本居宣長が新たに作り直したものであり、日本の天皇制はせいぜい7世紀の神武天皇以降の歴史しかなく、それ以前の系譜は国家が権威付けをするために作った物語でしかないと述べる。
わが家の「主人」
『まんが安心育児 幸せママの妊娠・安産』
雨森良彦『まんが安心育児 幸せママの妊娠・安産』(小学館 1988)を読む。
妊娠から出産までの流れの概要が分かった。



