樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書 2004)を読む。
小論文指導で著名な樋口氏が小論文の書き方を応用し、相手から信頼を得られる話し方を指南している。スポーツ新聞レベルの知識をさも自分の意見のように話したり、相手の会話を低レベルで理解する者を、筆者は会話の表層しか捉えていないと述べる。
また返す刀で、道徳的な説教をしたり、差別意識を口に出したりと物事をすべて断面的に捉えようとする者に対しては、現実を見ていないと断じる。話し方というよりも、現実の問題の捉え方という観点で提起されており、小論文の副読本として読む方がいいだろう。
『頭がいい人、悪い人の話し方』
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