松永真理『iモード事件』(角川書店 2000)を読んだ。
imode誕生までの流れを簡潔に紀伝風にまとめた作品で1時間くらいで読み終えることが出来た。松永さんは一昨年あたり盛んにマスコミにとり上げられ、アジア経済を代表する女性ということで表彰されたこともある。彼女はリクルート社の『とらばーゆ』編集部からドコモへとらばーゆした経緯の持ち主で、そのバイタリティがimodeの開発にも色濃く表れていることが分かる。
昨年より、第3世代世代携帯の販売競争が本格化し、ドコモの”FOMA”の劣勢が伝えられているが、すでに5年前のimode開発の時点で、松永氏は”FOMA”の抱える本体重量・エリア・バッテリーの欠点が携帯普及の大きな阻害点になることを指摘している。なかなかの慧眼だ。
『iモード事件』
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