『わが憎しみのイカロス』

五木寛之著短編集『わが憎しみのイカロス』(文春文庫 1977)を読み返す。
五木氏が一度目の断筆宣言(72年4月〜74年9月)をする直前の作品を集めたものであり、内ゲバや学生運動から離れたにも関わらず、会社組織に身の置き場のない青年サラリーマンの悩みがうまく描かれていた。

昨日の休日はあいにくの雨天にも関わらず、中央自動車道をすっ飛ばして、山梨の御坂峠にある天下茶屋へ出掛けた。曇天と雨と濃霧で富士山の御姿は全く見ることが出来なかった。太宰治の「富嶽百景」を真似て、富士でも見てここしばらくの生活を省察しようとする試みはあえなく失敗に終わった。

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