『危ない大学・消える大学 2015年版』

島野清志『危ない大学・消える大学 2015年版』(エール出版 2014)を読む。
まだ、私学の定員厳格化が議論される前のもので、当時最高学府のかけ離れた底辺大学生が在籍する、いわゆる「Fランク大学」や学校法人の財政状況が逼迫している「Nランク大学」の実情が詳細に記されている。

但し、実際にその学校に訪れて大学の雰囲気や学生気質を調査したものではなく、大学のホームページや会社四季報、大学受験案内などを参照して書かれたもので、著者の教育にかける思いよりも、目を引くタイトルや題材で読者の関心を引こうとするネット記事のような体裁であった。