日別アーカイブ: 2024年4月2日

横浜ポタリング

今週の日曜日、車に自転車を積んで、真ん中の子と横浜まで出掛けた。
子どもには「自力で春日部まで帰ってこい」と、横浜港で置き去りにして、一人で中華街・関内のポタリングを楽しんだ。
3月の最後の日、2023年度の終わりということもあって、帰りは来し方行く末を案じながら帰ってきた。

20年ぶりの地元春日部での勤務である。
通勤時間は先月までの10分の1以下である。
年齢もあり、様々な足枷を抱えているが、これからの一年を実りあるものとしたい。単なる充実感や満足感ではなく、形となって他者に見える結果を残していかなければならない。
春日部に越してきて、ぴったり25年。四半世紀が終わり、これからの10年、20年を見通せる生き方を模索したい。時代の流れを読み、時には時節に乗り、時には時流に棹刺してやっていきたい。
まずは心身の健康が元手なので、日常生活習慣を整えたい。

『うたの旅人』

朝日新聞be編集グループ『うたの旅人』(朝日新聞社 2009)をパラパラと読む。
朝日新聞の土曜別刷りに隔週で連載され、ヒット曲のゆかりのある土地や関係者を訪ね、その歌が生まれた背景や時代が丁寧に描かれている。美空ひばりの「川の流れのように」やかぐや姫の「神田川」、新井満の「千の風になって」、坂本九の「上を向いて歩こう」など、昭和を代表する歌を中心にまとめられている。中にはベートーヴェンの「第九交響曲・歓喜の歌」や熊本県民謡の「五木の子守唄」も収められている。

目を引いたのが伊勢正三の「なごり雪」である。東京駅を発車するブルートレインでの別れを悲しむ恋の歌というイメージが強い。しかし、実際に伊勢正三が想起したのは、自身が高校時代に利していた大分の国電津久見駅である。当時全寮制の大分舞鶴高校の寮に帰るのに利用していたが、受験や就職など将来が不安な切ない雪の風景と重なり合ってできた歌ということだ。雪が消えて若者の旅立ちを応援するメッセージが印象に残る。