佐藤剛史『大学で大人気の先生が語る〈恋愛〉と〈結婚〉の人間学』(岩波ジュニア新書 2015)を読む。
大学通信制のレポートの参考文献として手に取ってみた。著者は九州大学大学院農学研究院の助教なのだが、モチベーションなどの講義をや講演を受け持っているようだ。気になった点を留めておきたい。
相手の中にある答えや意志を質問によって引き出すスキルをコーチングという。その基本は質問のやり方にあり、著者によると次の質問がよいという。
- 相手がすぐに答えられる質問
- 相手の考えがより具体化していく質問
- 5W1Hのオープンクエスチョン
- 過去ではなく未来を聞く質問
- 方法や内容を聞く質問
- 数値化する質問
- やるべきことが明らかになる質問
- 相手のやる気がでる質問
コミュニケーションの基本は話す力よりも聞く力である。相手に向き合う姿勢や視線、相槌が大切である。
アメリカの作家、デール・カーネギーは笑顔の持つ力、笑顔の意味について次のように書いている。
元手がいらない。しかも利益が莫大。与えても減らず、与えられた者は豊かになる。一瞬の間、見せればその記憶は永久に続くことがある。どんな金持ちでも、これなしでは暮らせない。どんな貧乏人も、これによって豊かになる。家庭に幸福を、商売に善意をもたらす友情の合言葉。疲れたものにとっては休養、失意の人にとっては光明。悲しむ者にとっては太陽、悩める者にとっては自然の解毒剤となる。買うことも強要することも、盗むこともできない。無償で与えてはじめて値打ちが出る。