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『ブッダ物語』

中村元・田辺和子『ブッダ物語』(岩波ジュニア新書 1990)をパラパラと読む。
「天上天下唯我独尊」や愛弟子のアーナンダへの言葉などの有名なシーンが混じえつつ、ブッダが生まれてからなくなるまでの物語である。タイトルにもあるブッダという言葉は、「真理を悟った人」という意味で、古くからインドで使われていた用語で、仏教の開祖個人だけを指す言葉ではない。同じように「釈迦」もゴータマ・シッダールタの出身の種族の名である。