山崎貴監督・脚本、神木隆之介主演『ゴジラ-1.0』(2023 東宝)を観に行った。
もちろん、物語の中心はゴジラが東京湾に出現するパニック映画であるが、太平洋戦争での特攻隊員の任務から逃げ出したトラウマに悩む青年の成長の物語ともなっている。不覚にも涙が少し零れた。過去にどれほどの失態を犯そうとも、まずは生き延びること、生きることこそが過去と正面切って向き合う唯一の方法だと教えてくれる。
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『近代日本の批評』
柄谷行人編『近代日本の批評 昭和篇[下]』(福武書店 1991)を少しだけ読む。
浅田彰、蓮實重彦、三浦雅士の3方との対談集となっている。小林秀雄や平野謙、吉本隆明、絓秀実などの文芸評論家を取り上げた批評集となっている。80年代後半のニューアカデミズムの香りがプンプンする著書であった。
『英語でよむ万葉集』
リービ英雄『英語でよむ万葉集』(岩波新書 2004)を2ページだけ読む。
どうもリービ英雄さんの文章はあたまに入ってこない。代表的な万葉集の歌を丁寧に英訳しているのだが、単なる英作文の本になっており面白くなかった。せめて実際に現地を訪れた場面や写真などあればよかったのに。
『フェイスブックが危ない』
守屋英一『フェイスブックが危ない』(文春新書 2012)を読む。
人は誰しも学歴や思想、趣味などを多くの人に知ってもらいたいという承認欲求がある。そうした人間の欲を収集するフェイスブックサイドの危険性と、個人情報を盗み出そうとするハッカーの両面の危険性が指摘されている。