石川文洋『写真は心で撮ろう』(岩波ジュニア新書 1999)を読む。
著者はベトナム戦争やカンボジア内戦下の兵士や庶民の表情を伝えた報道写真家として知られている。タイトルのまま、技術や社の方針に従って撮るのではなく、心で撮るということを強調するのだが、結局何を主張したいのかよく分からない内容だった。
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新聞広告より
『アスリートたちの英語トレーニング術』
岡田圭子・野村隆宏『アスリートたちの英語トレーニング術』(岩波ジュニア新書 2011)を読む。
水泳の鈴木大地さん、マラソンの増田明美さん、ラグビーの箕内拓郎さん、マラソンの瀬古利彦さん、レスリングの太田章さんの5人のアスリートの選手時代の活躍と海外に練習の拠点を移した際の英語の学習法が紹介されている。英文法の説明などは一切なく、スポーツ選手という英語の勉強とはあまり縁のない人たちを取り上げ、スポーツよろしく体当たりで英語を身につけていく様子が紹介されている。
スポーツと英語という食べ合わせのよくない組み合わせで、ピントが絞りきれていないが、軽く読める内容だった。その中で、瀬古利彦さんが早稲田大学教育学部体育学科に浪人して入学しているということを初めて知った。早大競走部から「合格間違いなし」と言われ受験したところ、不合格だったそうだ。しかし、夢を諦めきれず、日本陸連の若手育成制度を活用して、アメリカの南カリフォルニア大学で英語の勉強をしながら、日本の大学入試の勉強と陸上を両立させるというプランである。挫折も味わいながら、見事に次の年に早稲田に合格したという話である。