西原理恵子・佐藤優『とりあたまJAPAN:日はまた昇る!編』(新潮社 2012)を読む。
西原さんの漫画は読みきれず、佐藤氏のコラムだけ読んだ。「週刊新潮」に連載されていたコラムで、石原都知事再選や斎藤佑樹投手のプロ入り、オリンパス倒産、子役ブーム、オウム裁判終結など、その時々の政治や経済、文化、スポーツなどのニュースに、佐藤氏が辛口の意見や明確な評価を下している。
右寄りな週刊新潮の立場に迎合したのであろうか、国家主義や中国不信、共産主義批判といったプチ右翼的な言説が目立つ。
西原理恵子・佐藤優『とりあたまJAPAN:日はまた昇る!編』(新潮社 2012)を読む。
西原さんの漫画は読みきれず、佐藤氏のコラムだけ読んだ。「週刊新潮」に連載されていたコラムで、石原都知事再選や斎藤佑樹投手のプロ入り、オリンパス倒産、子役ブーム、オウム裁判終結など、その時々の政治や経済、文化、スポーツなどのニュースに、佐藤氏が辛口の意見や明確な評価を下している。
右寄りな週刊新潮の立場に迎合したのであろうか、国家主義や中国不信、共産主義批判といったプチ右翼的な言説が目立つ。
本日の東京新聞朝刊に北朝鮮が米韓空軍の大規模訓練に抗議のミサイルを発射したとの記事が掲載されていた。北朝鮮はミサイル発射の威嚇を繰り返すだけで、とても戦争を遂行できるだけの経済力はない。過剰な反応は不要である。また、米国サイドも北朝鮮への攻撃を続けているが、アフガニスタンの悲劇を繰り返すのか。金正恩政権をぶっ潰すのは構わないが、残された2000万人あまりの北朝鮮国民を誰が守るのか。タリバン政権の復活の二の舞を踏むだけである。
ネットで調べたところ、北朝鮮は安定陸塊に属し、莫大な量のレアアースが眠っているとの調査もあるようだ。
いずれにせよ、北朝鮮国内で基本的な人権や民主主義制度が生まれ、健全な野党、市民運動が育つことこそが遠回りなようで一番大切なプロセスである。日本がなすべきは軍事力の増強ではなく、草の根の市民交流や農業・教育・インフラ分野での支援である。
冨田弘一郎『星座12ヶ月』(岩波ジュニア新書 1980)を手に取ってみた。
ギリシャ神話と科学的な話が同じ章の中で混在するので、とにかく読みにくい本だった。
パラパラ読みすらできず、途中で放棄。
本日の東京新聞朝刊に、米国バイデン政権が軍事条約を結んでもいないウクライナへ580億円分の軍事支援を実施すると発表したとの記事が掲載されていた。一方で、国連安全保障理事会決議で核兵器開発や技術移転禁止の制裁下にあるイランがロシアに対し無人爆撃機の供与を行なっているとの報道もあった。
国家間の戦争といえど、武器を購入しないことには自国を守れないし他国に攻め入ることもできない。一方、武器製造業者からすれば戦争こそ最大のビジネスである。実際にバカスカ使ってもらわないことには利潤は生まれない。A国がB国へ軍事支援といっても、実際はミサイルや戦車を製造・整備している企業の口座にお金が振り込まれるだけである。
資本主義においては経済的自由権が認められており、国家は私人・私企業の自由な経済活動に介入ができない。だとするならば、国家が理性を持ち、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」姿勢が大切である。