日別アーカイブ: 2022年11月28日

『地獄の仮面』

江戸川乱歩『地獄の仮面』(ポプラ社 1970)を途中まで読む。
今作も怪人二十面相シリーズではないので、本格ミステリーを期待したのだが、仕事師(建築土木関連の人)がピストルを所持していたり、犯人がアドバルーンで逃げたり、実の人間と思っていたら蝋人形だったりと、いつもの怪人二十面相シリーズと変わらないので一気に興味をなくした。

『北京 異例の抗議行動』

本日の東京新聞朝刊と夕刊それぞれに、極めて珍しいが、「ゼロコロナ対策」だけでなく、習近平体制そのものに対する抗議行動が中国各地で広がっていると報じられていた。SNSで拡散したのであろうか。アラブの春ならぬ「中華の春」になるのであろうか。

こうした国内の分断時に怖いのが、国民の人気を取るような対外政策である。中国だけでなく、日本でも米国でも政権の人気が落ちると、華々しい外交や貿易での成果や、国民が喝采するような戦争で国民を一体化させる方向に動く傾向がある。

中国国内が矛盾だらけなのは分かっているが、習近平政権が国民の怒りの矛先をどんな方向に向けるのか着目していきたい。

「地熱発電開発担う人材の育成拠点に」

本日の東京新聞朝刊に、「業務スーパー」を全国に展開する神戸物産の創業者が私財を投じて、北海道に掘削技術専門学校を開校したとの記事が掲載されていた。大変素晴らしい事業である。日本は4枚のプレートがぶつかり合う、世界でも珍しい変動帯に位置する。そのためプレートが動く限り、地下の熱エネルギーは無限に供給される。いずれ日本は地熱エネルギーに舵を切らざるを得ない時代がやってくる。こうした掘削技術の継承した若者は次世代のパイオニアになっていく。

ホームページを見ると、1年目ながら専門学校としての体をなしており、道外の高校生がオープンキャンパスに参加すると、18,000円の交通費補助まである。日本の再生可能エネルギーの主役は太陽光や風力ではなく、地熱や小水力、波力、バイオマスである。機会があれば生徒に紹介したい。