日別アーカイブ: 2022年11月26日

『デジタルエレクトロニクスの秘法』

山田勲『デジタルエレクトロニクスの秘法』(岩波ジュニア新書 1990)を読む。
CDのデジタル音源の仕組みに始まり、DRAM、テレビのブラウン管の仕組み、パソコンとマイコンの違いなどが分かりやすく説明されている。DATやMO、ファジー理論など、懐かしい単語も登場した。

昔中国人が考えた、非常に大きな数の単位があります。みなさんも、億、兆、京、くらいは知っているかと思いますが、その上がまだあります。垓、𥝱、穣、溝、澗、正、載、極と続いてその上はいきなり三文字の恒河沙という単位。これはインドのガンジス川の砂粒の数、という意味だそうです。

『末期ガンになったIT社長からの手紙』

藤田憲一『末期ガンになったIT社長からの手紙』(幻冬舎 2006)をパラパラと読む。
タイトルそのままで、末期の胃がんが再発し、余命3ヶ月と宣告された著者が、自身の仕事や結婚の問題を赤裸々に語る。「夜明け前が一番暗い」の言葉を信じて、入院中も仕事をこなし、5年ぶりの休みを貰ったと趣味に満喫する姿は、同じ病に苦しむ患者に希望を与えるものであろう。
2006年6月に刊行された本だが、同年10月に永眠されている。展開を無視して書き連ねた内容でかなり読みにくいが、その分だけ著者の切迫した状況が伝わってくる。

抗ガン剤は基本的にガンを殺す薬ではありません。ガンと通常の細胞を薬は判別できないからです。ガンは通常の細胞より早く分裂して増殖します。ですので、抗ガン剤は分裂の早い細胞を殺すのです。したがって、抗ガン剤はガン細胞以外の分裂の早い白血球や毛髪などの正常な細胞も殺します。白血球を殺すことにより免疫力を下げることになり、感染症などで死んだりという副作用が起きます。