今冬公開された映画『えんとつ町のプペル』で原作・脚本・製作総指揮を務めたキングコング西野さんの舞台挨拶の動画です。
2学期の授業中に紹介した近畿大学の卒業式のアドリブ講演会の続きのような内容となっています。映画を観ていなくても、表現者としての彼の思いは伝わると思います。
大きく遠回りして聴衆の関心を引きつけながら、ズバリ核心をつくテーマに話を切り替えていく話術は参考になりますね。
日別アーカイブ: 2021年1月3日
『彼の「いちばん大切な人」になるたったひとつのルール』
新堂冬樹『彼の「いちばん大切な人」になるたったひとつのルール』(宝島社 2011)を読む。
若い女性向けの恋愛指南書である。血液型別のアプローチなど、眉唾な内容もあり、さらっと読み流した。最後に、恋愛を成功させるには、大きな愛情をもって男と接する「母親」的要素と、男に甘えたり頼ったりする一方で、色気やセクシーな面をもった「女」の要素の2つを持った女性が恋愛に成功すると述べる。何事も二面性を持つといえば魅力的になるので、安易な結論だと思いながら、つい納得してしまった。
O型
素直で頼もしく、意外と単純なO型男性。O型男性にはあまり遠回しな言い方をしないで、伝えたい事があるならズバッとストレートに言ったほうがいいでしょう。はっきり言うのは気が引けるという人もいるでしょうが、O型の男性にははっきり言われたといって根に持つようなことはないし、真摯に受け止めようとしてくれるので、その点は大丈夫です。
むしろ、あなたが彼に気を遣って奥歯にものの挟まったような言い方をしているとO型の男性には伝わらないというか、わからないのです。「何か言いたいことでもあるの?」とかえってストレスを溜めてしまい、キレたりすることもありますから、遠慮せず。ズバッと自分の要求を伝えた方が得策です。
「英、EU離脱完了 混乱警戒」
本日の東京新聞朝刊より。
今年の1月1日より英国がEUから離脱をした。授業で触れたところであるが、英国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(UK)」といい、イングランドとスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国の連合国である。
特にスコットランドは、イングランド主導のUKに違和感を感じる人が多く、2014年に独立住民投票が行われている。その時は44.7%対55.3%で否決されたのだが、EU離脱に伴う混乱が長期化下場合、次の住民投票の結果は大きく変わるであろう。また、北アイルランドもEUに留まっているアイルランドへと接近を探ることになるであろう。
日本は英国と昨秋、経済連携協定(EPA)を締結させており、今月1月1日からの施行となっている。経済連携協定とは、関税だけでなく知的財産の保護や投資ルールの整備なども含めた幅広い分野での協定である。日本と英国の間の協定もスコットランドの独立によって、全てご破産となる可能性がある。
地球温暖化によって、北極海の氷が溶け(授業の中で、暖流である北大西洋海流の影響で触れました)、新たに北極海の資源や航路を巡って米中露が対立を深めている。トランプ前大統領のグリーンランド購入といった話も、北極海開発の中で出てきた話である。
日本とヨーロッパを結ぶ航路は、エジプトのスエズ運河とシンガポールのマラッカ海峡を経由したルートである。イエメン周辺や南シナ海など地政学的リスクは大きい航路であると言わざるを得ない。一方、現在開発が進んでいる北極海ルートはスエズ航路に比べ3割ほど日程も燃料も少なくなるとの計算もある。
日本と英国の貿易も、近い将来北極海航路を経由したものになるかもしれない。そうなるとインド洋周辺国との関係も大きく変わっていくことであろう。
3学期の授業といっても、実質4週間程度だが、日々動いていく地理の面白さを伝えていくことができればと思う。