横山秀夫『64(ロクヨン)』(文春文庫 2015)を読む。
2012年に刊行された本の文庫化である。上下巻でかなりの分量があったが一気に読み終えた。警察内部の刑事と警務の内紛をモチーフとしながら、警察とマスコミの淀んだ関係や、キャリアとノンキャリアの待遇の違い、警察庁と地方警察の歪んだ関係などが丁寧に描かれる。地方の警察でも本部長室は東京だという主人公の皮肉が面白かった。
警察ものであるが、推理小説というよりも、警察署を舞台にした演劇を見ているような感覚だった。
横山秀夫『64(ロクヨン)』(文春文庫 2015)を読む。
2012年に刊行された本の文庫化である。上下巻でかなりの分量があったが一気に読み終えた。警察内部の刑事と警務の内紛をモチーフとしながら、警察とマスコミの淀んだ関係や、キャリアとノンキャリアの待遇の違い、警察庁と地方警察の歪んだ関係などが丁寧に描かれる。地方の警察でも本部長室は東京だという主人公の皮肉が面白かった。
警察ものであるが、推理小説というよりも、警察署を舞台にした演劇を見ているような感覚だった。