本日の東京新聞夕刊に、アウンサン・スー・チー国家顧問率いる国民民主連盟政権発足後、報道の自由が軍事政権よりも後退している実態が報じられていた。
私はロヒンギャ弾圧が報じられ始めた3年ほど前から、スー・チー政権には懐疑的である。スー・チーさんは家族が外国籍であるため、大統領になることができず、国家顧問という何でもありの権限を持った特別職に就いている。彼女はミャンマー独立の立役者のアウンサン将軍を父に持ち、イギリスで学び、帰国後に民主化運動を率いたということで長く自宅軟禁生活を送ることになった。欧米のマスコミをうまく味方につけ、ノーベル平和賞まで受賞している。時にはイギリス型の民主主義を、時には仏教の慈愛の精神を持ち出すなど、八方美人な行動が目立つ人物である。
記事には触れられていないが、近年は露骨に中国にも色目を使い、中国資本の導入に躍起となっている。政治的にも経済的にも歪みが大きくなっている。民主主義や自由、平等といった誰しもが反対できない看板を掲げて政権をとることの危険性は、ぜひとも世界の歴史から学んでいきたい。
今日よりプレゼン発表が始まり、ポルトガルとドイツが取り上げられたが、誰かミャンマーについて発表してくれないだろうか。