浜野安宏監修・文『川は生きているか:未来の子どもたちのために 自然からの報告』(家庭画報 1985)を読む。
日本各地の川がダムや工場排水、国土開発によって、本来の姿を失い、在来魚が棲むことができない死んだ川になっている現状を訴える。以下の鮭鱒といった魚が生息していることが、生きた水のバロメーターになる。
久石譲『感動をつくれますか?』(角川oneテーマ21 2006)を読む。
知っている話が続くと思いきや、10年ほど前に既に読了していた本であった。
映画音楽プロデューサーとして夙に有名な久石氏は、他者の評価や商業ベースに則った上で、作者自身の直感や感性を大切にするべきだと述べる。予定調和で全く冒険をしない作品はつまらないし、作者の独善的な判断に依拠しては次がない。そうしたプロの芸術家としての心構えを説く。