本日の東京新聞朝刊に、愛媛県・松山の平均気温の上昇により、ミカン栽培が厳しくなっているとの記事が掲載されていた。秋以降の気温が下がらず、皮と実の間に隙間が出来てしまい商品にならないとのことである。2017年の農林水産省の統計によると、国内のミカンの生産量は、1位が和歌山県で144千トン、2位が愛媛県で120千トン、3位が熊本県で86千トン、4位静岡県82千トンとなっている。
農業・食品産業技術総合研究機構の予測によると、数年後には東北や北陸の一部が温習ミカンの適地となる。果実は様々な種類があるが、栽培から出荷、消費まで大枠の流通ルートが決められているので、リンゴ農家がミカン農家になったり、ミカン農家がグレープフルーツ農家になっても、穀物ほどの劇的な混乱は少ないのかもしれない。
いずれにせよ、温暖化は近未来の話ではなく、日本においても現在進行形の問題だということが理解できる。