本日の東京新聞朝刊の地球温暖化に関する連載に、秋の味覚の代表格であるサンマが大不漁で、2019年秋の水揚げ量が過去最低の5万2千tを大幅に下回る37,715tであったとの記事が掲載されていた。
近年の魚食ブームで、日本だけでなく中国や台湾でもマグロやサンマの漁獲量が増大したのも理由に挙げられるが、やはり海水温の上昇が大きな要因である。ちょうど銚子から三陸海岸沖が暖流(黒潮)と寒流(親潮)が出合う潮目(潮境)にあたり、大漁のプランクトンが発生するすぐれた漁場となる。しかし、近年は暖流の勢い強く、サンマが北海道から南に来なくなったのが原因とされる。サンマは「回遊魚」なので、餌場を求めて広い範囲を移動するのだが、「寒海魚」ゆえに暖かい海にはやって来ない。
記事にもある通り、このまま温暖化が進めば、サケ、マス、タラ、にしん、サンマなどの寒海魚が日本の食卓に上る日は減っていくのであろう。