内田康夫『御堂筋殺人事件』(講談社文庫 1998)を読む。
1990年6月に刊行された本の文庫化である。
ちょうど先月訪れた芭蕉終焉の地となっている南御堂周辺が物語の舞台であった。本町駅を降りてアーケードを15分ほど散策したのだが、ここで芭蕉が亡くなったのかと思いを馳せながら歩いたので印象に残っている。その風景を思い返すことができ、旅情を堪能することができた。ミステリーの方はいつも通りに最後にドタバタと強引に締めくくられる。
日別アーカイブ: 2018年12月24日
『いますぐ使えるクロスバイク図解マニュアル』
疋田智監修『いますぐ使えるクロスバイク図解マニュアル』(大泉書店 2009)を読む。
タイトルそのままの内容で、ママチャリからステップアップしたい人向けに、クロスバイクの種類や購入方法、簡単な点検・修理、路上での安全な走り方、自転車通勤のコツ、ポタリングの魅力など、今すぐにでもクロスバイクが欲しくなるような内容となっている。この手の本で、自転車メーカーのカタログに毛の生えたようなものを何冊も読んできたが、却って自転車の魅力を減じてしまうものも少なくなかった。
この本は、「自転車ツーキニスト」の疋田氏の思いのこもったコメントやQ&Aコーナーなどが随所にあり、一気に読み終えてしまった。編集サイドの工夫が感じられる一冊であった。