都会生活研究プロジェクト[埼玉チーム]『埼玉ルール:埼玉ゆったりライフを楽しむための49のルール』(中経出版 2013)を読む。
映画『SR サイタマノラッパー』の脚本・監督を務めた入江悠監督が作中で「サイタマは今も昔も変わらずに、都会と田舎の汽水域をふらふらと漂っている―」と表現したように、都会とも田舎ともつかない中途半端な県であると同時に、都会と田舎のクロスオーバーを楽しむことのできる贅沢な県である。
埼玉に移り住んでちょうど20年になるが、”ファッションセンターしまむら”や”ヤオコー”が比企郡小川町が発祥だったことや、”るーぱん”や”馬車道”が熊谷生まれだということも初めて知った。実は、埼玉県は小麦の生産量で全国6位を誇り、「朝まんじゅうに昼うどん」という言葉も残っているほどの「うどん県」なのである。
私も今年で埼玉に移り住んで20年になるが、県内で仕事もレジャーもすべて事足りてしまうので、埼玉県から出る機会もぐっと減ってしまった。河川面積日本一や土砂災害発生件数日本最下位など、埼玉ならではの魅力の発信も今後ますます期待できそうだ。