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『日本農業のゆくえ』

梶井功『日本農業のゆくえ』(岩波ジュニア新書 1994)をパラパラと読む。
高校生向けのジュニア新書であるが、著者は農業経済学を専門とし、東京農工大学の学長まで務めた人物である。農業そのものよりも、農業政策を巡ってグラフを用いつつ経済学の観点からの解説や、農業を巡る社会のコンセンサスにまで話が及び、およそ一般的な高校生が理解できる内容とは思えない。「農業経済とは?」とか「農業経済の基本」というタイトルのほうが良かったのではないか。