上中別府チエ『83歳の女子高生球児』(主婦の友社 2013)を読む。
76歳で夜間中学に入学し、80歳で神奈川県立高津高校定時制に進学し、82歳で野球部に入部したチエさんと、顧問の先生や部員仲間との交流がまとめられている。80歳を超えても屈託のないチエさんの人柄が良く伝わってきた。
ケチをつけるわけではないが、若い頃の苦労話に始まり、仲間との衝突や支え合いを通じて成長し、感動のラストを迎えるといった、いかにも紋切り型の展開「構成」となっており、いささか興味を削がれた。
『83歳の女子高生球児』
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