月別アーカイブ: 2015年2月

〈集会等お知らせ〉

「安倍教育政策NO!ネット」2015年3月のつどい
国防軍の兵士をつくる教育はダメ! ~「道徳」の教科化と今年の中学教科書採択~

日時:2015年3月5日(木) 18時開場 18時30分~
会場:文京区民センター3階3A会議室
(地下鉄後楽園駅下車徒歩3分、都営三田線・大江戸線春日駅下車1分)
講演:「小・中・高校の道徳・規範教育の方向と私たちの課題 ~道徳の教科化と
科目「公共」の設置」
鶴田 敦子さん(元聖心女子大学教授)
「あぶない!今年の中学校教科書採択」
俵 義文さん(子どもと教科書全国ネット21事務局長)
現場からの報告: ・高校生をねらう自衛隊 ・子どもの貧困
資料代:500円(高校生以下無料)

 安倍内閣は「総選挙で信任を得た」と強弁し、国民の多くが反対している集団的自衛権の行使や憲法「改正」を公然とかかげています。知事選挙や総選挙で示された沖縄の民意を踏みにじる姿勢も、立憲主義を破壊し権力によって国民を支配しようとするものです。今年は中学校の教科書採択が行われます。教科書の記述内容や採択方法にまで統制を加え、「道徳」を教科にして子どもの「国を愛する心」を評価するのは、「戦争する国」への道と一体のものではないでしょうか。歴史の岐路に立ついま、子どもたちと日本の未来のために、私たちは何ができるのかを学び、考えましょう。

主催:安倍教育政策NO・平和と人権の教育を!ネットワーク
連絡先:許すな!憲法改悪・市民連絡会 Tel:03-3221-4668
子どもと教科書全国ネット21 Tel:03-3265-7606

『地球環境 危機からの脱出』

レスター・ブラウンほか『地球環境 危機からの脱出:科学技術が人類を救う』(ウェッジ選書 2005)を読む。
2004年11月9日に開催された、JR東海主催の「高速鉄道会議2004〜東海道新幹線開業40周年記念〜『地球の未来のために』〜高速鉄道は何ができるのか」と題されたシンポジウムを採録したものである。
帯水層の枯渇の問題や酸化チタンによるソーラー・ハイドロジェン・システムや光触媒の普及拡大、水素の太陽エネルギーの活用の余地など、持続可能な地球環境に対する科学技術のアプローチについて分かりやすく説明されている。

JRグループが主催しているので、開発途上国で自動車が普及していくと地球環境の負荷が拡大するという結論に集約されてしまうのだが、環境問題について、技術面だけでなく、経済的側面からも迫っており、環境問題の入門書として読みやすかった。
孫引きになってしまうのだが、ワールド・ウォッチ研究所の所長を務めるオイシュタイン・ダールの言葉を紹介したい。

社会主義は、価格に経済の実態を反映させなかったために崩壊した。資本主義は、価格に生態学的なリアルコストを反映させないために崩壊するかもしれない。

パネリストの一人である松井孝典東大大学院教授は次のようにまとめる。

(ノーベル賞を受賞した小柴昌俊教授が研究していたニュートリノだが、現在私たちの社会を築く上で何ら利用価値はないという話に続いて)「科学技術は地球文明を救えるか」というテーマで話している中で、具体的な話というのは難しいと思うのですが、やはり私は、直接の応用がなくても自然を理解することが、私たちがこれからの社会をどう作っていくかを考えるときには、非常に重要であると思います。地球や生命、あるいは宇宙や物質を私たちが理解することが、その目的はそれを知るということだけであっても、実は広い意味では、私たちがどういう社会を築いていくのかというところに関係しているのだと思います。

  • 帯水層
    地下水が蓄えられている地層。通常は、粘土などの不透水層にはさまれた、砂や礫からなる多孔質浸透性の地層を指す。実際には、この帯水層が何層にも重なっている場合もある。この地層では、地下水の流速が比較的速いため、大量の地下水をくみ上げることができる。しかし、急激な地下水のくみ上げにより、帯水層中の水の移動だけでは水の補給が間に合わなくなると、帯水層を取り囲む不透水層中の地下水が絞り出されて地層が収縮し、地盤沈下が発生する。
  • 30年ぶりのスケート

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    本日は久しぶりに家族全員が休みで、風邪っぴきもいなかっただったので、昨年上尾にオープンした埼玉アイスアリーナへ出かけた。
    小学生以来、およそ30年ぶりのスケート体験である。案の定、滑り始めて5分で、すってんころりんと、強かに尻と肘を打ちつけてしまった。本当に「すってんころりん!」と、子ども向けの絵本に出てきそうなほどの大胆な転び方であった。
    しかし、身体が覚えてくれていたのか、体幹トレーニングを少しずつ続けていたためか、多少の屁っ放り腰であったが、その後は子ども手前、一応父親らしい格好はつけることができた。
    1時間半ほど滑ったら、腰回りがピーンと張ってきた。足だけでなく、体重移動含め全身を使って運動していることが実感できた。

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    帰りに、モラージュ菖蒲で食事をした。春日部イオンと違って縦に長いので、これまたいい運動であった。

    『イーハトーブの幽霊』

    内田康夫『イーハトーブの幽霊』(中央公論社 1995)を読む。
    宮沢賢治の生まれ故郷である岩手県花巻市を舞台にした連続殺人事件に、名探偵浅見光彦が挑む。
    子どもが偶然見つけた万年筆が犯人特定の重要証拠となったり、たまたま犯人と声を交わしたりするなど、いつも通りの強引な展開であったが、400年の歴史を誇る花巻まつりや宮沢賢治など、その土地ならでは風物が織り込まれていて、旅文学として楽しく読むことができた。
    仕事でもやもやを抱えていたが、花巻の風景を一緒に逍遥することができ、ちょっとした気晴らしとなった。

    『上昇思考』

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    長友佑都『上昇思考:幸せを感じるために大切なこと』(角川書店 2012)を読む。
    セリエAのインテルナツィオナーレ・ミラノに在籍する、「世界一のサイドバック」である長友選手が、中学生高校生向けに、夢や努力、スポーツマンシップ、日本と海外の違いについて語る。
    「メンタルコントロール」「ポジティブシンキング」「感謝の心」「出会い、運命、意志」「コミュニケーション」「夢を叶えるということ」の6章で構成され、一流のプレーヤーであると同時に一流の人間を目指している長友の思いがよく伝わってくる内容であった。
    と同時に、読んでいるこちらがくやしくなるほど、長友選手の人間的な魅力や可能性に引き込まれてしまう。