日別アーカイブ: 2015年2月25日

『正しいようで正しくない敬語』

奥山益朗『正しいようで正しくない敬語』(講談社+α文庫 1994)を5分の1ほど読む。
1975年に刊行された『現代敬語読本』に加筆、再構成したものである。
著者は、朝日新聞社で出版校閲部長を務めており、多数の使用例を挙げて、敬語の正しい使い方や誤用について丁寧に指摘を加えている。
ちょうど古文で敬語法を扱ったところだったので、頑張って読もうと思ったが、途中で挫折してしまった。
幸い「あとがき」の中で筆者は次のように述べる。読み切ることができなかったが、少し救われる思いである。

 これまで敬語というと、文法上の法則やら、定められた規範を示して、それに反することを叱責するものでした。本書もまた、そのような点がないとはいえませんが、規範以上に大切な言語活動のあることを書き記したつもりです。
 とにかく、明快な言葉で話したり、書いたりしましょう。
 自分の意思ははっきりといい、相手の言葉はしっかりと聞きましょう。
 不必要な言葉、テレ笑い、頻繁なあいづちはやめて、言葉と言葉でわかり合いましょう。
 わからないこと、知らないことは、はっきりと「わからない」といいましょう。
 そのうえで、敬語を使えたら使う、使えなかったらやめるに越したことはありません。

〈集会等お知らせ〉

「安倍教育政策NO!ネット」2015年3月のつどい
国防軍の兵士をつくる教育はダメ! ~「道徳」の教科化と今年の中学教科書採択~

日時:2015年3月5日(木) 18時開場 18時30分~
会場:文京区民センター3階3A会議室
(地下鉄後楽園駅下車徒歩3分、都営三田線・大江戸線春日駅下車1分)
講演:「小・中・高校の道徳・規範教育の方向と私たちの課題 ~道徳の教科化と
科目「公共」の設置」
鶴田 敦子さん(元聖心女子大学教授)
「あぶない!今年の中学校教科書採択」
俵 義文さん(子どもと教科書全国ネット21事務局長)
現場からの報告: ・高校生をねらう自衛隊 ・子どもの貧困
資料代:500円(高校生以下無料)

 安倍内閣は「総選挙で信任を得た」と強弁し、国民の多くが反対している集団的自衛権の行使や憲法「改正」を公然とかかげています。知事選挙や総選挙で示された沖縄の民意を踏みにじる姿勢も、立憲主義を破壊し権力によって国民を支配しようとするものです。今年は中学校の教科書採択が行われます。教科書の記述内容や採択方法にまで統制を加え、「道徳」を教科にして子どもの「国を愛する心」を評価するのは、「戦争する国」への道と一体のものではないでしょうか。歴史の岐路に立ついま、子どもたちと日本の未来のために、私たちは何ができるのかを学び、考えましょう。

主催:安倍教育政策NO・平和と人権の教育を!ネットワーク
連絡先:許すな!憲法改悪・市民連絡会 Tel:03-3221-4668
子どもと教科書全国ネット21 Tel:03-3265-7606