内田康夫『イーハトーブの幽霊』(中央公論社 1995)を読む。
宮沢賢治の生まれ故郷である岩手県花巻市を舞台にした連続殺人事件に、名探偵浅見光彦が挑む。
子どもが偶然見つけた万年筆が犯人特定の重要証拠となったり、たまたま犯人と声を交わしたりするなど、いつも通りの強引な展開であったが、400年の歴史を誇る花巻まつりや宮沢賢治など、その土地ならでは風物が織り込まれていて、旅文学として楽しく読むことができた。
仕事でもやもやを抱えていたが、花巻の風景を一緒に逍遥することができ、ちょっとした気晴らしとなった。
『イーハトーブの幽霊』
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