地上波で放映された、カン・ウソク監督『シルミド』(2003 韓)を観た。
金日成暗殺のために犯罪者や死刑囚で構成された特殊秘密部隊684部隊が、設置の当事者である韓国国家によって消滅させられるまでを描く。実話を基にしており、国際政治に翻弄され、軍部の硬直化した指揮系統によって簡単に命を奪われる現実が露わになる。
地上波枠だったので、3分の2にカットされていたのが残念であった。
月別アーカイブ: 2013年2月
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最近ラジオに
ここ最近、またケータイからスマホに戻し、TBSラジオのPodcastで配信される「文化系トークラジオ Life」という番組にはまっている。30代の社会学者や評論家などが集まって、若者論から科学技術まで様々なテーマで夜通し語る番組である。話は途中様々脱線していくのだが、司会の鈴木謙介氏が見事なまでに、拡散していく話のエッセンスをまとめ、次の議題へと繋げていく。また、学生時代に言葉を交わしたことのある知人も番組に出演しており、学生時代のサークルボックスで交わした議論の延長のような「まったりとした熱気」を感じている。
それにしても、お風呂でも布団の中でも数年前の番組を聞けるなんて、便利な時代が来たものだ。
スマホのアプリから
『THE BEST WORST MOVIE』
『スラム化する日本経済』
浜矩子『スラム化する日本経済:4分極化する労働者たち』(講談社+α新書 2009)を読む。地球規模でインフレとデフレが同時に進行している実態や、20世紀のような「資本」対「労働」という枠組み自体が崩れていった背景が分かりやすく述べられている。
内容も然ることながら、文章自体に力があり、淀みない講演を聴いているような感じになった。著者の訴えかける力のある演繹的な文章展開が印象的であった。